J-1ビザや就労ビザの申請に大学の知名度や偏差値は影響するの?

皆様もご存知の通り、大学生が日本で就職活動をする時にはどの大学に通っているかということが少なくない影響を与えます。入るのが難しい大学、知名度が高い大学に通っていると就活で有利になることが多くなっています。それでは、アメリカのビザを申請する際にも同じことが起こるのでしょうか。やはり、偏差値の高い大学を卒業しているとビザが簡単に取れるのでしょうか。

実は、弊社がこれまでサポートをさせていただいたケースを確認する限り、学校の知名度によってビザが取りやすくなるといった傾向は特に感じられません。ビザが許可されやすいかどうかは候補者がどの学校の出身かというよりも、その方がその学校でどの専攻を履修したかということのほうが圧倒的に関係してきます。これは、実務研修のビザであるJ-1ビザの申請をする時も、J-1ビザでの勤務の後に就労ビザの申請をする時もどちらも同じです。どの学部を卒業しているか、どの学科だったかということが非常に重要になってきます。J-1ビザの滞在許可証を発行しているビザスポンサー団体も就労ビザの申請書類を作る移民弁護士も、候補者がどの学部・学科を卒業しているかを常に聞いてきます。一方、候補者の学校の偏差値が日本でどのくらいかと聞かれたことは一度もありません。また、候補者が学校でどのような成績を残しているかもあまり重要ではないようです。ビザスポンサー団体から候補者のGPAが悪いため許可が出せないと言われたことはありませんし、移民局から成績がよくないため許可が出せないという通知が届いたこともありません。

弊社のこれまでのサポートにおいて、もっともビザ申請に有利になった専攻は経営学部だと把握しています。まだ高校で勉強されていらっしゃり、大学の専攻を何にするか迷われていて、アメリカでの実務研修や就労に少しでも興味をお持ちになっている方がいらっしゃれば、経営学部を候補の一つに入れていただくのもよいかもしれません。

一方、弊社にお問合せをいただく方は8~9割程度が英語学科や英文学科、国際コミュニケーション学科の専攻をされています。英語を勉強され、日常会話やビジネス英語をある程度習得され、海外で実際に使われて活躍されたいという方からお問合せを多くいただいています。英語力の高い方は在米の企業からの評価も高く、オファーを簡単に勝ち取られる方も少なくありません。ただ、就労ビザの申請に進んだ時にはスムーズにいかなくなる方が多くなってしまいます。アメリカを含んで多くの国が同じですが、大半の国ではその国の中で見つけることのできない優秀な知識や能力をお持ちの外国人に就労ビザを発行し、働きに来てくれるように希望しています。英語はアメリカで生まれて育った方は母語として毎日使用されていますので、英語が使えるということはアメリカでは特殊な能力や知識としては認めてもらえません。結果として、日本の大学で専門的に英語を学んで学位をお持ちの方は就労ビザの申請の際にその学位を特殊な能力として評価をしていただくことができず、アメリカの就労ビザの許可までなかなかたどり着けないということになってしまうのです。

アメリカで実務研修をおこなう際に取得するJ-1ビザは、応募資格が関連ある学位や職務経歴を持つこととなっています。日本の大学での英語学科や英文学科は、アメリカの大学での英語学科や英文学科での履修内容と少し異なります。日本の大学でのそれらの学科は、海外で英語を使う際に知っておかなければならない文化や習慣も一緒に学ぶことが多くなっています。アメリカの文化やビジネスの場におけるマナーや専門用語も選択科目として学ぶことが少なくありません。その結果、実務研修を提供する在米の受け入れ企業でのポジションと候補者の学位が関連あると評価され、J-1ビザの許可がおりることは少なくありません。英語学科や英文学科を卒業されている方は、日本の大学で他の専攻を選択された方に比べて非常に高い英語力をお持ちの方が多く、研修でも非常に優秀な成績をおさめられます。それは在米の多くの企業から就労ビザのオファーをいただくことに繋がるのですが、残念ながらビザの申請で苦労されることが多くなっています。ビザの申請においては移民弁護士がそれぞれの候補者の経歴や資格を確認し、大学の副専攻や日本での職務経歴の実績などを最大限アピールし、企業に貢献できる方だということを申請書類に書いていただけます。ただ、多くの企業が候補者にオファーを出されるのはH-1bの申請時期の直前ということも少なくありません。英語学科や英文学科を卒業された方の申請書類を作成するのは他の専攻の方よりも時間がかかり、期限までに間に合わなかった方も出ています。余裕を持っての準備が必要です。

まだ学校に在学中であったり、ビザの申請まで時間に余裕があるという方でしたらこれから経営に関する授業を多めにとられたり、追加で学校やコースに通われるとビザ申請にプラスになることが少なくありません。通学が必須というわけではなく、オンラインの学校でも許可をいただいた方が多くいらっしゃいます。

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