J-1ビザで美容関係のポジションにつけるの?

弊社には、美容関係の方からのお問い合わせが非常に多い状況です。 日本で美容師、ネイリスト、マッサージ師関連のお仕事をされていて、 アメリカでも同じポジションに就きたいということでお問い合わせをいただきます。

残念ながら、現在はこのようなポジションでは許可がおりていません。 将来的に美容関係のサロンを経営されたいという方が経営関係の研修に参加をすることは認められていますが、 J-1ビザでお客様に直接触れるような業務をおこなうことは、現在許可されていません。

以前は、一部のビザスポンサーから上記のようなポジションで許可がおりていた時期もありました。 J-1 InternとTraineeは、アメリカで実務研修をすることができるビザです。 申請の際には勤務を予定している会社と候補者の情報をビザスポンサーに提出し、審査を受けます。

また、アメリカでは日本と同じように、特定のポジションでは勤務をする際に、 ライセンスを申請して取得する必要があります。 州や市によっても違いがありますが、美容師、ネイリスト、マッサージ師としての勤務をする場合、 その場所のライセンスを取得する必要があります。 多くの場所で、ライセンスの取得には一定の経験を積み、試験にパスし、 ソーシャルセキュリティー番号を提出することが必要でした。 この際の経験はアメリカでの経験だけでなく、海外の経験もある程度考慮してもらえました。 ソーシャルセキュリティー番号は、J-1ビザ保持者も取得することができます。

この当時、会社が研修を提供する環境が整っていて、候補者がそのポジションで勤務をすることができるライセンスを取得できれば こういったポジションで実務研修を受けることは問題ないと言っているビザスポンサーがありました。 ところが、その後状況は変わりました。いろいろな問題が発生したため、それにあわせて規定や対応策が変わってきたのです。

まず、ライセンスを取得せずに、ライセンスが必要なポジションで研修をしていた方が出てきてしまったため、 ビザスポンサーの多くが、これらのポジションで勤務をする可能性がある方の申請を却下するようになりました。 また、美容関係の受入先では途中で研修を打ち切ったり、研修生側から辞めるという割合が少なくなかったというのもマイナスでした。 これらの問題を元に、事業内容がサロンの経営という受入先企業での研修を許可しないというスポンサーも増えました。

さらに、チップの受け取りに関しても多くの問題がありました。 アメリカではチップを受け取って勤務をするポジションの多くは誰でもなることができるもので、 給料も低く設定されています。 そういったポジションではお客さんによいサービスをすることによってチップを受け取り、 勤務先からの低い給料をカバーしていることが多くあります。 この、誰でもなることができるポジションの多くはJ-1 InternやTraineeの勤務では禁止されていることと、 多くのチップをもらうことを、J-1プログラムの本来の目的である知識や技術の習得よりも優先してしまう参加者が増えてしまったこと、 これらを問題視する関係者が増えました。参加者のチップを没収する受入先が増えたこともあわせ、 収拾がつきにくい状況ができました。

それに加えて、ライセンスを発行している機関の方針も変更がありました。 以前は上記でご案内したように、一定の経験、試験への合格、ソーシャルセキュリティー番号の提出等の条件でライセンスが取得できましたが、 最近はそれに加え、アメリカでの滞在資格やビザがどのようなものであるかの確認がおこなわれる州が増えてきました。 アメリカ市民権または永住権を保持している候補者でないと、ライセンスを発行しないという州が増えてきてしまったのです。

このような様々な状況から、現在は残念ながら美容師、ネイリスト、マッサージ師といった職種ではJ-1 Intern/Traineeの許可がおりていません。

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